北海道内では競技強化拠点も散在し、専門家や指導者も十分ではないことから、女性アスリートの三主徴(利用可能エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症)や女性特有の健康問題に関する情報が浸透しているとはいえません。特に冬季スポーツの女性アスリートにおいては、シーズン中は遠征や大会参加のため強化拠点を離れることも多く、環境的にも継続的な医・科学サポートを受けにくい状況にあります。
また成長やライフイベント、キャリア形成など、女性アスリートを取り巻く心理・社会的課題への支援や環境整備に対する要望も高まってきています。
その実現のため、女性アスリートの継続的かつ包括的な健康支援システムの構築および関連情報の啓蒙活動の実施や、女性アスリート自身および女性アスリートを支える方々(教育者・指導者や家族など)と医・科学支援に関わる道内の専門家(整形外科、産婦人科、アンチ・ドーピング、メンタル、栄養、コンディショニングなど)とのマッチングを行い、オンライン相談や地域での対面相談などの実現に向けた活動を行っていきます。